田舎暮らし

田舎暮らしを考えている方へ田舎暮らしの現実を紹介します。

田舎の福祉事情

私の町の高齢化率は、日本でもトップクラスではないかと思います。
すでに人口の半分が65歳以上という状況です。


これほどではないにしても、田舎はどこも同じような状況だと思います。また、今はまだそれほどではなくても5年後、10年後にはどこも同じになるでしょう。
当然といえば当然です。若者は都会へ出てしまうので、田舎では子供の数が増える事はありません。どうしても高齢化が加速します。


そんな田舎こそ福祉の充実が大事なのですが、現実はどうでしょう?
田舎にも特別養護老人ホームや、デイサービスなどの施設はありますが、十分とはいえません。
こういった施設に入所を希望する人は年々増えていますが、入所できるのは何年先になるかわからないといった状況です。


田舎の場合、2世代、3世代の家庭が比較的多いので、年をとっても自宅で生活できる人が多かったのですが、最近は老夫婦だけ、あるいは一人暮らしの高齢者が増えてきています。
行政も福祉サービスに力を入れていますが、田舎では予算も少ないので十分なサービスができないのが現状です。


私の田舎では、月に2回ほど給食サービスをやっています。
ボランティアの人が集まり、お弁当を作り、一人暮らしの高齢者へ届けるのです。
サービスといってもただではなく、1回300円払うのですが、お年寄りには好評のようです。


ただ、そのボランティアの人も半数が高齢者というのが田舎の現実です。
ボランティアをする人も、サービスを受ける人もほとんど変わりがありません。
今月、ボランティアをしていた人が数ヵ月後にはサービスを受ける側になるかもしれないのです。