田舎暮らし

田舎暮らしを考えている方へ田舎暮らしの現実を紹介します。

田舎の冠婚葬祭

冠婚葬祭は、都会も田舎も関係ないと思っていませんか?
田舎では結婚式は、以前は自宅でやる人もいましたが、現在は自宅でやる人はまずいないと思います。
田舎でも都会と同じで、結婚式場やホテルなどの施設で行うのが普通です。


しかし、葬儀は都会と田舎では大きく違うと思います。
田舎では、ほとんどの場合、葬儀は自宅で行います。
葬儀場で行う家もだんだん増えてはいますが、まだ、自宅でやるほうが圧倒的に多いです。
そして、自宅で葬儀を行う場合は、隣近所や集落の人で行うのが一般的です。


以前は、すべて地元の人で行い、葬儀社に頼むのは霊柩車だけというのが当たり前でした。
準備からお通夜、葬儀の進行まですべて地元の人でやっていましたが、最近は、葬儀の進行は葬儀社に任せるようになりました。
しかし、それ以外の部分は今も変わりません。


田舎では地区内で不幸があると、まず集会所へ全員が集まります。
ほとんどの地区は幾つかの班に別れており、通常は不幸のあった家と同じ班の人たちでお世話をしますが、小さな地区の場合は、地区全体でお世話をする事もあります。
お世話をする事が決まると、葬儀委員長や帳場(会計)、運転手などの役割分担を行い、それぞれ準備をします。


案内板の設置や、祭壇の準備、お供え物や生花などの管理、お通夜に参列した人の接待、お坊さんの出迎え、受付、終了後の片付けなどやらなければならない事が山ほどあります。
田舎ではそれらをみんな地区の人で行うのです。


そして、火葬場からお骨が帰ってきたら、初七日の法要を行い、その後集会所に亡くなった人の家族、親戚とお世話をした地区の人が集まって打上を行います。
この打上は、お世話になった人への労いのために行うものです。


また、田舎では四十九日の法要には、葬儀でお世話になった集落の人を招いてもてなすのが通例となっています。